寄り道エッセー(鶏が教える夫婦愛)

2018年10月17日

鶏が教える夫婦愛  最終章

その昔、転勤先の
社宅に住んでいた頃
そこは裏庭が広大、と言えば
聞こえが良いが、ただっぴろいだけの
石ころだらけの裏庭があった。
↑2020年4月29日リンク

そこで自由にのびのびと育てたのは
子供たちが祭りで買ってきた一羽のヒヨコ、
それが無事に育ったものの
手の付けられない凶暴なオスに
育ち手を焼いた思い出がある。
あの時の鶏は、1匹だけで育て
幼いころから愛を知る
チャンスを与えなかった為
狂暴に育ったのでは?と後年、思うばかり
「ごめんなさい」と詫びる思いが
胸をかすめたものだ.
(その鶏は飼主の私共も驚く幸運へ
それをまとめたエッセーは
こうべ市民文芸入選の幸運を得た
忘れがたい鶏でもある)


文豪志賀直哉と内藤国雄九段の
実体験の実話からの一節は、
鶏の賢さと健気な夫婦愛が胸を打つ

ことほど左様に
犬や猫たちもしかり
この小さな命の輝きを人間の傲慢さで
左右するその残酷さを改めて
気づかせてくれている。
終わり


誰も見向きもしてくれない地に
餌を求め彷徨いしていたを
偶然から救出のノンちゃん

当初は心を閉ざし引きこもり攻撃的も、
日々優しく接してくれる
人との出会いから
ニンゲンを信頼することを学び
こんなに穏やかになりました。
今少し慣れたら、絶賛里親募集へ



こちらサリーちゃん
兄妹を離しての家猫訓練が
功を奏してこんなに
デレデレの大甘ちゃんになれました

そして離されたカブちゃんは
ひかりん&坊ちゃんの
とりわけ坊ちゃんのイクメン振りは
まさに鶏の夫婦愛なみ

坊ちゃんはいつもカブちゃんを・・
カブちゃんはいつも坊ちゃんを慕い
スミレママの報告は泣かせます

もう、離してはなりません
2人いえ
2匹一緒にの里親募集を
願っています
※ヤプログが閉鎖したためリンクしても
過去写真すべて没・残念です

              

どうぶつ基金様ありがとうございます
11月券届き始めました。
大阪までは資金面も大変ですが
1匹でもさくら猫にと願い活動続けます

ご賛同をいただいた皆様のご厚志の
お蔭で、にゃん太の会は
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2018年10月14日

鶏が教える夫婦愛  その2

内藤九段の自叙伝の一節
「飼っていた鶏」は、
少年時代にオス、メス二羽の
ヒナを育てた記録だった。

いつも相手を蹴って
餌を独り占めにしていたオスが、
朝の時を告げるようになった途端、
メスに優しくなり、
餌を食べ終えるまで待つようになる。
内藤少年の観察は実に細やかで、
その描写に私は引き込まれていった。

メスが不機嫌な声を出すのは
タマゴを産む直前で下腹が張ったとき。
するとオスは必死に土を掘り、
虫を見つけると甘い声でメスを呼ぶ。
犬や猫が迷い込んでメスに近づこうものなら
物凄い勢いで飛びかかり、
蹴りつけて追い払う。内藤少年は
その姿にほれぼれすると観察。

また、ある日、部屋で寝転んで
本を読んでいた内藤少年の元に
メスがけたたましい声を上げて
駆けあがって来た。
走って庭に下りると、
熊のように大きな犬と
オスが闘っていたのだ。
すぐに竹ぼうきを振り回して
犬を追い払った。

メスが慌てふためき助けを呼んだのは
勝てる相手でないと思ったからだろう。
「かしこかったねぇ」と
メスの小さな頭を撫でてやった。
そんな夫婦鶏の姿を見ながら
育てていた内藤少年は、将来は
養鶏場の親父さんになりたいとまで思った。

しかし、
悲しい別れは突然にやってきた。
ある寒い日の深夜、
鶏が危険を知らせる声を上げた。
急ぎ小屋の戸を開けるとオスが飛び出してきた。
その体が怒りに震えていた。

懐中電灯をつけ中に入ると、
もうメスは冷たい地面に横たわっていた。
イタチに襲われたのである。
何もできなかったオスの気持ちを思うと、
夜は見えない鶏の目が哀れでならなかった。

翌日からオスは餌を与えるたびに
自分は食べずに、メスを呼び続けた。
鶏との別れは辛くて
ここから先は書けない、と後年の
内藤氏であるが筆を置いている。

次回へ
                     

我が家預かりの保護猫たち
みんな幸せ掴める譲渡会を待っています。

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2018年10月13日

鶏が教える夫婦愛  その1

沖縄で未だに行われている「闘鶏」
人間の身勝手な道楽で、命を快楽の対象にされ
目を覆うばかりの残酷なまでに
傷ついた鶏達の末路の哀れさ
これを文化と位置付けしているを反対し
傷ついた鶏たちを保護する運動をしている方を知った

親しい友人たちに2か月に一度配布している
個人的エッセー集に「鶏」という生き物
その健気なまでの小さな命の輝きを
「鶏が教える夫婦愛」として
掲載したところ反響が大きく、
犬も猫も同様、人の無責任さから
彷徨うに追いやられている
1代を増やさない共に生きる活動をしている
多くの皆様にも、
ぜひに知ってもらったら、という声に
背中を押され同文を数回に
分けて掲載します。
しばらくお付き合いを
                    

鶏を飼う家庭は田舎でさえもまれになってきた時代、
鶏はケージの中で一生を過ごすだけの生き物と
無感情に思っている方が大半ではないだろうか。
鶏が教えてくれた夫婦愛を二つ、紹介します。

数年前、東京の日枝神社に参拝したとき、
大きなクスノキの下に「天然記念物」の
表示のあるケージがあり、
上段には品格のある鶏冠雄雄しい
真っ白な鶏一羽が
止まり木から遠くを見やっていた。
時折、思い出したように首を精いっぱい
伸ばしながらの雄叫びが、
大都会をほんわかとさせてくれて、
おや、鶏さんがいると
そのケージに近寄ってみた。

下段には金茶色の綺麗な羽毛に
覆われた小型の鶏二羽が寄り添っていた。
しばらくして、オスがメスから離れ、
餌をついばみ始めた。メスはすぐに追いつき、
オスにピッタリと寄り添って餌をのぞきこむ。
すると、「食べなさい」とでも言うように
オスは食べるのをやめ、
メスが食べ終わるまでじっと待つ。

メスが食べ終わるとオスは再びついばみ始める。
そしてまたメスが近づき覗き込むと
又、メスが食べ終わるまで待つ
これを繰り返す二羽のなんとも微笑ましいこと。
やがて、お腹もいっぱいになったのか
メスは目をつぶり、ピタッとオスに寄り添った。
この二羽を見ていて、
文豪志賀直哉の「濠端の住まい」の、
その一節が瞬時に思い出されたのです。

志賀直哉がひと夏を過ごしたその家は、
隣とのあいだに垣根はなく、
そこに飼われていた
鶏一家が自由に出入りしていた。

氏が縁側で食事をする時、必ずオスが
五、六羽のメスを引き連れきて前をうろつく。
パン切れを投げてやると、
オスはメスを呼んで食べさせる。
合間にオスは一切れを飲み込む。
そのおかしさの描写に、
男たるものこうでなくっちゃねえと、
うなずきながら文字を追った。

母鶏らしきメスが足で地をかき、
一歩下っては餌を拾うと、ヒナたちは
真似をしながら餌をついばむ。
母が砂を浴びだせば揃って
その周りで砂を浴びる。

ある日、天敵の鳶(トビ)が現れると、
あわてふためき木や草陰に隠れる母鶏。
見習ってヒナたちもつき従うが、
独り傲然と大股で歩きまわるのはオス。

文豪の筆の細やかさに惹きつけられ、
おかしくって、いとおしくって、
なんて愛おしい命の交差と感動した一文に、
内藤九段の自叙伝の
「飼っていた鶏」が思い出されたのです。
次回へ続きます


                      
10月11日記帳
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